〖初めてこの業界で働いた時の話〗
気付けば4月も中旬に突入しました。
春と言えば別れ&出会いの季節ですね。
10年以上も前の話ですが、私も高校卒業と共に大学進学に伴って上京しました。
地元に残る友人も数多くいたので、寂しさと新生活のワクワク感と色々な感情が入り混じっていました。
懐かしいですね。笑
新社会人としてこの4月から働き始めた方も数多くいらっしゃると思います。
いざ、会社に入って働き始めると「ん?自分が思い描いていた社会人像とは違うな」、「仕事ではミスばかりで思うようにいかないな」、「面倒くさい上司がいて週末が待ち遠しい」など人それぞれ感じる部分はあるかと思います。
私は新卒を捨てて、大学卒業後2年間はアルバイトをしながら税理士試験の勉強をしていました。いくつかアルバイトをしていたのですが、そのうちの一つで私は大学の友人が社員で入社した会計事務所にアルバイトとして採用していただき、6ヵ月だけ働いていた時期がありましたが、私はクビになりました。理由はいたってシンプルで仕事ができなかったから。
今となっては笑い話ですが、その当時の私は精神的に病んでいました。
アルバイトではありますが自分の目指す業界で働けるということを素直に嬉しく思っていましたが、働きだしてから厳しい現実と向き合うことになります。
とにかく仕事ができない。
基本的には月次入力業務でしたが、通帳・売掛金・買掛金の残高が合わせられない。
月次推移で例えば水道光熱費や家賃など毎月支払があるはずのものを確認せずに試算表として報告を上げてしまう。勘定科目がバラバラなど。。。
そんな私の仕事ぶりをみて友人は「おい!なんでこんなこともできないんだよ!」、「なめてんの?」、「この前も同じミスしてただろ!」などと激怒。
友人に怒られない日はなかったですね。笑
一応、友人が勤務先の所長先生に話を通してくれたので、その友人からしたら紹介をした責任を感じていたのかもしれません。
自分なりに精一杯頑張っていたけれど、それでも改善することはありませんでした。
次第に事務所に行くのが憂鬱になり、通勤中に居眠りをしているわけでもないのに、気付いたら降車駅を乗り過ごしてしまったこともありました。
仕事が終わると友人が「今日の反省会やるからな!」と毎回最寄り駅のショッピングモールのフードコートで怒られていました。
本当に情けない話ですがそんな日々を半年間過ごし、クビになった時には肩の荷が一気に下りました。
それから友人とは疎遠になり、連絡も取らなくなりました。
今思えば、友人もいるし経験積めてお金ももらえるしという非常に安易な考えだったなと反省しています。
幸い、その友人とはたまに連絡を取り合って飲みに行ったりもしています。
今となっては友人にこてんぱんに怒られてこの業界の厳しさと仕事に対する姿勢を教えてもらったと感じています。
落ちのない話ですが、そんなポンコツな自分でも業界を変えずに今は税理士になれました。笑
実務も受験勉強もそれなりに苦労したので、苦い思い出ですが初心を忘れずにこれからも頑張っていきたいと思います。