〖経営者のお悩み相談〗個人事業主と法人どちらがオススメ?

個人事業主と法人のどちらがオススメなのでしょうか?とご相談がありました。

本日は息子のことについてご相談がございまして。
実は、今勤めている会社を退職して、友人と起業をしたいと言っておりまして。
その際に個人か法人のどちらで始めるのが良いのか悩んでいるみたいでして。是非、アドバイスをいただければと思います。

そうなんですね!
社長も父親として嬉しい反面、心配にもなりますよね。
いくつかお伝えをさせていただきます。

よろしくお願いいたします!

結論的には個人と法人ではそれぞれメリット・デメリットがございますので、一概にどちらがオススメとは断言できません。
まずは手続きに関してですが、個人の方が簡単です。個人は届出書のみでOKです。
それに対して、法人は届出書に加えて登記なども含めて手間ではあります。
続いて信用力に関してですが、やはり個人に比べますと会社の方があります。

あー、思い出しました!今の会社を設立した時は色々と面倒でしたね。笑

思い出されました!?笑
そして、税金面についてですが、儲けや利益が増えれば増えるほど、法人の方が有利になります。
理由は様々ですが、特に「給与所得控除」と「税率」が大きいですね。

はー、、、「給与所得控除」?「税率」?ですか?

はい!
一つずつご説明をさせていただきます。
まずは、「給与所得控除」についてです。
個人事業主の場合、売上から経費を差し引いた部分がその事業者の手取り(事業所得)になります。そして、その手取りに対して所得税と住民税がかかります。
一方、法人の場合ですが、会社の売上から経費を差し引くのですが、さらに役員報酬(社長自身へのお給料)も経費にすることができます。
つまり、個人事業主でいう手取り部分が法人では役員報酬として支払われているイメージになります。

ほー!なるほどですね!
形態が違うだけなのに、不思議ですね。

そうなんですよ!
具体的な数値でお話しますと、仮に売上が3,000万円で経費が2,000万円だったとします。
売上から経費を差し引くと個人事業主の儲けは1,000万円、役員報酬も1,000万円ですので、同額です。
個人事業主の場合は、儲けの1,000万円をもとに税金を計算します。
一方、法人の場合は、役員報酬は給与所得に該当するのですが、ここから収入に応じてにはなりますが、給与所得控除というみなし経費を差し引いた金額をもとに税金を計算します。

勉強になります!
源泉徴収票にそんな言葉があった気がしますが、今度確認してみます!笑

続いて、「税率」についてです。
個人の儲けにかかる税金は所得税、法人の儲けにかかる税金は法人税です。
所得税の場合、たくさん儲ければ設けるほど高い税率になりますがこれを超過累進税率といいます。最高税率は45%、住民税が10%ですので最高55%の税率になります。
一方、法人税の場合、基本的には所得税と同じなのですが、税率に頭打ちがあります。特に中小企業の場合ですと所得800万円までは税率が優遇されておりまして、約25%~35%になります。

儲ければ儲けるほど、法人の方が有利だということですね!

利益が少ない頃は個人事業主の方が税率が低いため、税負担は少なく済みます。
一般的には個人事業主での儲けが300万円~400万円を超えてきたあたりで法人化を検討されるのがよろしいかと思います。

ありがとうございます!大変参考になりました。
息子に本日の内容を伝えます!
方向性が決まりましたら、息子から連絡をさせます。

かしこまりました!
何かありましたら、お気軽にご連絡いただければと思います。
よろしくお願いいたします。

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です