〖経営者のお悩み相談〗資本金はいくらにすべき?

会社設立をする場合の「資本金はいくらにすべきか?」とご相談がありました。

会社の設立をしようと思っているのですが、「資本金」をいくらにすべきか悩んでいまして。
資本金1円から会社を設立することが出来ることは知っているのですが。
是非、アドバイスをいただきたいです。

社長の仰る通り、会社法の施行により現在は株式会社を資本金1円から設立することができます。
会社法施行前の商法では株式会社は1,000万円以上、有限会社は300万円以上の資本金を準備する必要がありました。
そして、ご質問の件ですが私の中で「資本金」の決め方について2つのポイントがあると思っております。
1つ目のポイントは「均等割り」
2つ目のポイントは「消費税の免税」です。

均等割り?消費税の免税?ですか?詳しく教えていただけますか?

はい!
まずは、1つ目の「均等割り」ついてご説明をさせていただきます。
「均等割り」とは法人住民税均等割りの略称でして、会社が黒字でも赤字でも最低限支払わなければならない税金となっております。
そして、この均等割りは「資本金」と「従業員数」で金額が決まります。金額は段階的変わりますが、中小企業においては資本金1,000万円以下&従業員数50名以下が1番安い7万円となっております。

なるほど!
1,000万円までにすればいいのですね!
因みに1,000万円を超えるといくら支払う必要が出てきますか?

はい!
1,000万円を超&従業員50名以下ですと、最低でも18万円を支払う必要が出てきます。

そうなんですね。倍以上ですか。
1,000万以下に抑えます。笑

次に2つ目のポイント「消費税の免税」についてご説明させていただきます。
原則的に設立から2期間は消費税の免税という恩恵を受けられますが、この恩恵を受けられるのは資本金が1,000万円未満の会社だけなのです。ですので、先程の法人住民税の均等割りと消費税の免税の2つを考慮するとやはり、資本金1,000万円未満でご検討されることをオススメします!

ややこしいですね!笑
法人住民税の均等割りの資本金1,000万円以下は1,000万円までOK
消費税の免税の資本金1,000万円未満は1,000万円はNG
ということは999万9,999円ならOKということですね。

はい!笑
中々、999万9,999円という会社さんは少ないですが、社長の会社ですから今回の2点を踏まえてお決めいただければと思います。
また、資本金1円から設立は出来ますが、金融機関や取引先の信用に影響する可能性もありますし、それなりの金額にされるのがよろしいかと思います。
蛇足ですが、資本金1億円を超えるとまた別の事業税の方で別の論点も出てきます。

ありがとうございました!検討してみます!
本日はもうお腹いっぱいです。笑
資本金1億円規模の会社に出来るように頑張ります。

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