受験時代を振り返るシリーズ〖法人税法編〗

今回は法人税法。

受験歴

平成27年 平成26年9月からレギュラーコース B判定

平成28年 平成28年1月から上級コース    合格

勉強方法

・基本に忠実に

レギュラーコースですと、テキストが8冊と圧倒的なボリュームです、因みに所得税法も同様です。9月~12月は基本的な内容を学習していきますが、ボリューム難易度は高いです。年内は理論よりも計算を頭に叩き込むイメージですかね。中小企業や中小法人でも適用できる規定が異なりますし、資本金等の額や持株関係でも論点は様々です。

そして、授業が進むにつれて過去に学習した論点は忘れてしまうものです。これは仕方のないことですが、忘れ防止のために1週間に過去の実力テストを解いてみたり、過去のテキストを読み返したりすることで対策を取っていきます。

中には宇宙人のような方もいると思いますが、ほとんどの受験生が理論をすべて覚えていて、計算式を暗記しているかと言えばそんなことはないと思います。現実的に難しいですよね。そして、国税庁に載っているタックスアンサーや質疑応答から始まり、通達にも目を通すという方がいらっしゃいます。少なくとも初学の方はそこまでやらなくていいと思いますし、現実的に厳しいと思います。予備校のカリキュラムについていくので必死だと思います。

基本論点には忠実に、かつ、応用論点に時間をかけるためにも早めに基本論点をマスターすることがポイントだと思います。

・理論と計算は論点ごとに理解をする

法人税法の理論と計算は個別論点がほとんどです。したがって、理論と計算を論点ごとにセットで学習しやすいです。これは私個人的な意見ですが、理論に関しては消費税法や相続税法よりも覚えやすいと思います(組織再編は除く!笑)。
上記のように理論と計算をセットで学習することによって、100%ではないものの計算式を忘れたら理論を思い出し、理論を忘れたら計算を思い出しという感じで相互補完も可能です。

・苦手論点を一つ一つ潰していく

ボリュームが多いということは受験生全員が共通認識を持っています。したがって、コツコツご自身のペースで勉強を進めて、苦手論点を一つ一つ潰していくことがすべてだと思います。
因みに私は、合格した年の試験直前7月に関して上級テキストではなく、基本テキストのトレーニングをひたすら回していました。

・必修選択税法の合格後をイメージ

受験時代先に合格をされた周りの諸先輩方から「法人税法を合格出来たら税理士試験の8割は終わったようなものだよ!とよく言われました。」

物理的にボリュームが多い必修選択である法人税法に合格出来れば山頂も見えてきますし、あとは心情的に自信がつきます。
合格後のイメージを持つことでモチベーションを保ち続けれると思います。

最後に

キングオブ税法と言われている法人税法ですので、ボリュームは本当に多いです。

特に組織再編がもう、、、地獄です。

「個人事務所だと法人税法で勉強する内容の1割~2割位しか仕事で使わないよ!」という声を聞きます。これは職場によって変わると思います。
実際、今の職場においては別表調整がほとんどありませんし、税務会計です。しかし、私の以前の職場は上場企業のお客様が多かったので、別表調整も2枚・3枚当たり前でしたし、海外取引もありました。まさに学習した内容が実務をしていく中で遭遇すると相乗効果ですよね。


どの税法もそうですが、実務で使わないと受験時代に比べて知識は薄れます。それでもアンテナが立つのと立たないのでは大きく違うと思います。細かい計算式や要件はさておいて、概要だけでも知っていればお客様から質問を受けたときにあたふたせずに済みますし、受験時代の知識が実務で役立っていると身をもって感じています。

ボリュームの多さや難易度に圧倒されて受験自体を諦める方が多いと聞きます。この壁を乗り越えられたら精神的にも強くなれますし、実務にも役立つことは間違いないので、合格後のイメージを持つ+諦めない+日々コツコツで合格を勝ち取れる科目だと思います。

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