自己破産の可能性

先日、2月決算の会社さんに伺い、色々と社長とお話をしました。

前任者から引継ぎを受けて(正確に言うとまともに引継ぎを受けておりません。)今回お会いするのが2回目です。

会話の冒頭はやはり新型コロナウィルスの影響についてでした。

社長「周りの会社さんとかどうですか?やっぱり厳しいですかね?」

私 「担当先でも業績がガクッと悪化しているところがあります。公庫や23区でのあっせん融資等の問い合わせも増えております。この先の動きは不透明ですから借りられるうちに借りておかないと資金ショートしてからでは手遅れですからね。」

そんな話をした後に、「自己破産を考えている」と社長から一言。

えっ?

数年前に社長がお世話になっている社長のAさんの会社に事業の一部を譲渡。

その際に事業のために借り入れたお金はAさんの会社は引き継がなかった。

Aさんからは、譲渡代金は譲り受けた事業による売上の10%を手数料という形で借金がなくなるまでは払っていくから!と口約束だけだったとのこと。そして、社長は事業譲渡後に残った自社での仕事+Aさんの会社の部長として働くことになった。

そして、Aさんの会社の業績は例年利益が出ていたが、前期は何とかお化粧をしてトントンという状況。幹部からは「なぜ赤字なのか?」「この毎月払っている手数料は何ですか?」とAさんは聞かれましたが、その場を誤魔化していたとのこと。それから数日後、Aさんからお前の会社に支払っている手数料は赤字の直接的な原因ではないけれど、業績が厳しいから5月の支払いを最後にすると言われてしまったそうです。

Aさんの会社はコロナウィルスの影響により売上は例年の10分の1になってしまっているとのこと。

社長はAさんの会社の社員という立場、自社の代表取締役という立場。

二つの側面を持つので客観的に考えると、非常に難しいです。

決算で伺ったはずが、そんな話をされるとは思っていなかったため心苦しかったです。

社長には奥様とお子さんが3人います。

コロナウィルスの収束も目途が立っていない状況です。

オリンピックも延期が正式決定しました。となるとAさんの会社は手数料どころではなく、倒産の危機に陥ることも十分に考えられますし、すぐに景気回復というわけにはいかないと思います。

改めて、不測の事態もあり得るということ頭の片隅に入れておく必要があるなと感じました。

最終的には社長とAさんとの当事者間のお話になりますので、お互いに納得をする方向にことが進むことを願うばかりです。

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