仕事に対する対価って?
独立後の料金表を作成していますが、難しいですね。
色々な税理事務所・会計事務所・税理士法人の料金表を拝見しておりますが、大体、顧問先の売上規模や関与回数がベースになっています。
独立をすると決めてから、一部の会社さんや個人事業主の方から有難いことに独立後もお願いしたいと言っていただいております。しかし、料金に対してのお客様の反応はバラバラです。
今の料金と同じで良いよ!とおっしゃる方
少し安くしてよ!とおっしゃる方
独立して間もないと売上少ないでしょ?少しなら値上げしてもらって構わないよ!とおっしゃる方
独立すると私の仕事に対する評価として報酬をいただく形になります。
ある意味私自身の成績表といった感じでしょうか。
ただし、中には規模感、業務量、関与回数に見合わない料金で依頼をされる方とも今後お会いすることになると思います。
例えば何か提案をして税金が安くなったとかですと非常に分り易いですが、基本的に私の業界の仕事は知識を提供するというサービスですので、目に見えないものです。
申告書や決算書や帳簿として形に残りはしますが、結局作業であったりといった感じです。
当面は誰も雇わずに自分一人でやっていく予定です。そうすると必然的にキャパシティが限られます。睡眠時間を削って、仕事をし続ければいいのかもしれませんが、家族もいますし、体は資本ですので体調を崩したり病気になるレベルで働くつもりはありません。
限られた時間を効率的に使って働くためには、やはり最低限自計化をしていただく。
クラウド会計や口座連携、エクセル形式での現金出納帳や経費表等を駆使して、なるべく自分が入力をしないようにしたいと思います。
もし、記帳代行をこちらで行う場合はもちろんそれに見合った料金を提示するつもりです。
おそらく高い!と感じる方もいると思います。しかし、入力業務自体はただの集計作業です。
一番最初の職場は自計化のお客さんは1割あるかないか位だったと思います。
結局、お客さんは請求書や領収書を丸投げします。
そして、記帳代行をするという時間に見合った料金をもらっていればまだわかるのですが、激安だったのです。
中小企業なので、資金繰りが苦しいこともあると思いますし、業績が低迷する時期もあると思いますが、こちらはこちらで仕事をしています。
何かを買うときにお金を支払いますよね?
それがものではなく、サービスだとしても払いますよね?
せっかくお金を支払うのであれば、単純な入力業務により出来上がった試算表の数値の報告ではなく、今後の方向性や未来のお話をしていただき、それに対して提案をし続けることが本来の仕事だと思っています。
仕事に対する対価を考えるときには内容はもちろんですが、工数や時間で考えるのが一番シンプルな気がします。
自分自身が納得できる料金表を作ります。