久々の再会
私が消費税法を勉強し始めた25歳の時に同じクラスで受けていたAさんと出会いました。
Aさんと同じ歳、同じ業界で働いていることが分かり、より親しくなったように思います。
何度か二人で飲みに行ったり、近況を話したりする仲になりました。
それからまもなくして、私は消費税法を合格し法人税法の学習を始めたのですがAさんとは、それっきり授業も違うので自然と会う機会が減りました。
それから4年位経った先月のとある日にAさんから久々に飲みませんか?と連絡がありました。
後日、秋葉原で飲んだのですが待ち合わせ場所に来て早々「久しぶり!俺まだ0科目だから!笑」と一言。
会計科目は合格していると勝手に予想していましたが、そうではありませんでした。
Aさんは最近、別の会計事務所に転職をしたそうですが、理由は2つ。 1つは事務所の方針に納得がいかなかった。
2つは後輩が順調に科目合格しているのにAさんが受からないという環境が嫌になった。
どうやらAさんの前職は慢性的に忙しかったことと、仕事が楽しくて受験はしていたけれども勉強はしていなかったそうです。
結局のところ、この業界で働きながら受験する人は下記に分類されると思います。
① 仕事よりも先に試験に合格し、その後に仕事での実務経験を積む。
② 試験よりも先に仕事での実務経験をし、その後に試験に合格する。
③ 仕事も試験も中途半端になり、試験に受からなくても仕事を頑張ろう。
Aさんは③よりの②でしょうか。
後輩よりも仕事は出来るが試験に受からない。試験に受からないと税理士にはなれない。仕事は出来るけど税理士ではない。私は個人事務所にいる番頭さんを想像してしまいます。
税理士になる、ならないは本人次第ですが、Aさんは受験を続けているという点では、税理士になりたいという思いがあるということです。
私の身の回りの税理士の方は絶対に①の方が良いよというご意見が多数です。 年齢を重ねると仕事の量も増えるし、資格試験の理論暗記は特にきつくなるから先に試験に合格した方がいい、仮に独立にするにしても若い方が身動き取りやすいから等の理由です。
因みにAさんのお父さんは独立開業税理士です。 いずれはお父様の後を継ぐのだと思います。
ゼロから独立開業しようと思っている私からしたら羨ましい環境です。 二代目というところでお父様と比較されるプレッシャーもあるとは思いますが。 大学院に行くにしても0科目では、税理士にはなれませんので、Aさんには本腰入れて勉強をしていただき、将来はお互い税理士として頑張っていきたいものです。